| 著者 : 角川春樹事務所 発売日 : 2002-06 たむぶん、おすすめ度: |
北方水滸伝読本は凄く良かったのだが、今回の三国志読本の方は、あまり面白くなかった。前半の対談の部分だけで十分。残りは蛇足。
日本で出てる大半の三国志は、三国志演義を元にしているらしいが、北方三国志は、三国志正史を元にしているらしい。三国志演技を元にした話の方をあまり覚えていないので、どこがどう違うかは分からない。関羽の赤兎馬が呂布の乗っていた赤兎馬とは別という所だけは、違和感があったが、これは正史の内容ではなく、北方さんの解釈らしい。
対談を読んでみると、北方さんの中国に関する知識が、司馬遼太郎や陳舜臣に比べて薄っぺらく感じたが、娯楽小説としては、かえってそっちの方が良いようにも思える。