| たむぶん、おすすめ度: |
今まで知らなかった作者の作品。renkonさんに勧められて読んでみた。
自然の恐ろしさが伝わってくる作品。
第二次大戦の直前に作られた黒部第三発電所のトンネル工事にまつわる記録文学。資料がほとんど残ってなかったので、関係者の証言を集めて書かれたらしい。何となくの記憶で、黒四ダムは作るのに凄く犠牲が払われたと思っていたが、第四ダム以外は、特に大した苦労無しに作られたものだと思っていたら、大間違いだった。
ダムを作るのに、何でトンネルを掘る必要があるのかは書かれてなかったので、そこが不満といえば不満。今、少し調べてみたところ、水が行き来するためのトンネルは何となくあっても良さそうな気がしてきたが、人間用のトンネルは何で必要なのかは結局良く分らず。山道を歩いたり資材を運ぶのが大変だからかな。