| たむぶん、おすすめ度: |
帰省した際にY君に貸してもらった本。無重力空間でのペンチの回転に関する章がある。
PC9801やDOS時代の古い本で、付属のCD-ROMは試していない。多分、Wineなどのエミュレーターを使えば、今でも実行できるとは思うけど、今回は、本を読むだけで、頭の中で、こんな感じになるのかな、と想像しながら読んだ。
剛体の回転に関しては知識があるので、カオスペンチの章だけは良く分った。簡潔に必要な事がまとめられていたと思う。その内、捻りシミュレーターで、カオスペンチのシミュレーションも出来るようにしてみてもいいかもしれない。ルンゲ・クッタ法を直接使ってシミュレーションする方法が良さそう。
カオスに二章、量子力学(トンネル効果)に一章、複雑系に三章費やされている。いずれの章も、学問的な詳しい内容は書かれてないが、こんな感じのことがあるのやなー、と興味を持つ取っ掛かりには丁度いい。複雑系とカオスって、この本を読むまで同じ物と思ってた自分ぐらいの人向け。
こういう科学分野の紹介が目的の本なのだから、興味を持った人に適当な参考図書が載せられてないのは、この本が出た当時なら欠点と思う。まあ、今はネットで幾らでも調べられるからいいけど。