| たむぶん、おすすめ度: |
今回の感想の出だしは、人によってはネタバレと感じるかも知れないので、白い文字で書いておきます。
ミステリーでは無く、普通の小説だった。前半二章ぐらいで、そうかな、と思い始めたが、とうとう最後まで謎解きの要素が出てこず、大きく期待外れ。ネタバレ終り。
山本有三の「路傍の石」とか「真実一路」、(ドラマの「おしん」もそうかも知れないが、見てないので分からん)みたいな話が好きな人には、いいかも知れない。私はその手の話は大嫌いなので、この話も好みではない。それに、私とは行動の原理が全く違いすぎて、主人公にも、それを取り巻く人たちにも、共感出来ない。
出だしの部分、どこがネタバレか、と思う人が大半とは思うが、極端にネタバレを嫌う私の友人によると、本を読み進めないと得られない情報はすべてネタバレらしい。本とは違うが、例えば、その知人が興味を持っているRPGのゲームを私が買ったとして、それをやり始めたことを、その知人に話したとして(これはまだネタバレではない)、その二週間後にそのゲームを続けていることを話してしまうと、これはネタバレになるので、怒られます。二週間やってもエンディングにならないこともある、という情報を与えてしまうからです。彼の基準に従えば、出だしの文章は、論外のネタバレなのです。