19話入っていた。全体的に文学作品臭くて、も一つ。吉川英治は、十年以上前に三国志を単行本の第1巻だけ読んで諦めたきりなので、読み終えたのは初めて。途中まで面白い話が多いのに、後半、大抵駄目になる。
山浦清麿
この話を隆 慶一郎「鬼麿斬人剣」で知り、これが目的で、短編集を読んだ。内容的には普通だが、期待が大きかっただけに残念。鬼麿斬人剣に書かれていた肝心の真田藩の刀試しの事が書かれてない。
鬼、城乗り一番
この二つは、まあまあ。
鼻かみ浪人
これだけは、すごく良かった。今まで読んだ多くの赤穂浪士物の中でも、かなり上の方。この話のおかげで、吉川英治も悪くないなと感じている。どうせ、これも、と思って読みはじめたら、始まって数行で、「数右衛門」の名前が出てきて、一気にわくわくしてきて、最後まで期待通りだった。