ダイアナ・ウィン ジョーンズ
徳間書店
発売日:1997-05
たむぶん、おすすめ度:
ジブリの『ハウルの動く城』の原作。映画の良く分からなかったところが、原作読めば分かるかな、と思っていたが、全く別の話だった。登場人物は大体同じなのに、人物の相関関係(誰それの正体が誰それとか)が全く違い、かなり混乱する。
前半の内は、伏線がしっかり書かれて、緻密に構成されていて、隠喩や仕掛けが多いので、入念に読めば読むほど面白さが分かってくる、というタイプの小説だと思っていた。しかし中盤ぐらいから、そういうフリをしてるだけで、実際は、全体の構成無しで行きあたりばったりに進めている適当な話、という気がしてきた。浦沢直樹の「Monster」とか「20世紀少年」とかと駄目さがそっくり。
内容は、わけ分からないだけで、何を楽しめばいいのかも分からない。主人公のソフィーもいじけてばかりで性格悪く、全く感情移入出来ない。
読んで損した。