松本 芳明,福地 豊樹
大修館書店
発売日:1991-10
たむぶん、おすすめ度:
体操の発展についてのウンチク本。
無茶苦茶面白い。同じ内容が、何度も繰り返し書かれていることがあるので、まとめて読んでいると、段々しんどくなってくるが。
この本によると、ドイツのヤーンという人によって、現在の体操の骨格が築かれたのが1811年。つまり、あと1年で体操生誕200周年となる。
ウンチクを幾つかピックアップ。
・昔の平均台は片方が固定されてなかった。
・1905年当時の平行棒。高さが調節できるようにはなったけど。
・17世紀ごろの鞍馬の原点。(おまけ。19世紀の
ヤーンの鞍馬)
・1811年にドイツで体操が生まれて後、ドイツでは1820年から20年以上、体操禁止令が出されていた。
・1860年ごろ、平行棒の運動が体に良いか悪いかで、ドイツで大論争が起こり、議会が解散。
・技のA,B,Cの難度区分の考え方が導入され、採点規則でA,B,C難度の技をそれぞれ幾つ入れるかが定められたのが1954年。でも、各種の技の難度が明確にされたのは1959年以降。
・体操の種目に最後に加わったのが、ゆか。
・日本では、一時、攻めと守りに分かれて勝負する体操の試合形式があった。
・日本では、戦前まで、下で肩の力を抜いた鉄棒のスイングは、だらしなくて良くないとされていた。